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2009年3月14日 (土)

クソと品格

犬を飼うというと必ずついてまわるのが、クソ、つまりウ○コのことである。

ところで、私は埼玉県は春日部市というローカルシティに住んでおる。ローカルシティという表現には隠微なニュアンスが含まれており、一応は東京のベッドタウンという言い方もできる。

東京通勤圏の北限に近い場所である。

地価が下がり都心でもマンションなどを購入できる今では、都市勤務者に見向きもされない。だって遠いもん。好き好んでこの町に住もうという人はいないだろう。

しかし四十年前は違った。高度経済成長期。勤勉、まじめが唯一無二の美徳であった時代。マイホームが夢。そしてマイホームを持つと「一国一城の主」と周りが褒めそやした時代。

この頃の人たちは郊外に住まいを求めた。ニュータウンなどという言葉もできた。そうすると田畑の農業用水ばかりの田舎町に突然に住宅街ができる。なんにもないところに住宅街があらわれる。なもんで、住宅街からひとつ道渡ると田んぼや畑が広がっている。

要は半住半農の町。

そうなると、なんていうんだろうか。町には二つの人種が存在しているような感じになる。
つまり「住」の人と「農」の人ですね。

それをさらに深く掘りすすむとこういう見方もできる。

「住」の犬と「農」の犬。はたまた、「住」の飼い主と「農」の飼い主。

こうなると一つのカルチャーギャップみたいなものが生まれるわけですね。
往々にして、「住」の飼い主と犬はカリカリとしている(ような気がする)。
一方の「農」の飼い主と犬はのびのびとされている(ような気がする)。

もう、「住」の飼い主なんかは飼育本とかたくさん読んじゃって、ペットショップに犬洗いに行ったりとか、服着せたりとかして、しつけなんかも一生懸命やっちゃって、それがうまくいかなくて「キーっ」とか言って、思わず犬ひっぱたいちゃって、自己嫌悪に陥ってテレビの前で体育座りしながら、「だってだって」とウジウジいじけていると、「お宅の犬がうるさい」とか匿名の手紙をポストに入れられてたりして、トドメを差されたりしている。

けれど、「農」の飼い主はそんなに犬を深く考えていない。自分が持ってる広い土地にポーンと犬置いとけばいい。多少犬がわんわん吠えたって誰に迷惑をかけるわけでもない。

ま、ある意味うらやましいというか、犬を飼うには適切な環境を持っているんですね。

この前、信号待ちで車の外を眺めていると、「農」のご婦人とその飼い犬が歩いていた。ご婦人の方はモンペ姿の頭には風呂敷のようなものを巻いておられる。まさに「農」のユニフォーム。かなり年季の入ったお方。そして連れ立つお犬様は、一見して犬種が特定できない、しかし確実に日本犬の血が入っているという赤毛のミックス。もう、ノーブラッシング、ノートリミング、下手すりゃノーシャンプーにノー予防接種くらいの風貌をお持ち。

そのお二方が空地の前にふと立ち止まる。そしてご婦人がポロっという感じでリードを放すと、お犬の方が空地の真ん中に駆けて行った。そして大胆かつ豪快に地面をガンガン掘り起こした後、そのうえで踏ん張ってられる。

「あんなことしていいの?」
と声を出したのは私の娘である。犬を放す、そこらでウ○コ、当然のようにそのまま立ち去る。

自由。フリーダム。エニシングOKの世界。

アズユーライク、レットイットビー、ケ・セラ・セラ、モウマンタイ、マンペンライの世界。

ある意味、平和。

ということで、散歩してるといきなりこんな光景に出くわす。

Img_0444
こうなるとね、犬の散歩道コースに最適という感じに見えますよね。実際にこの道、犬を連れて歩いている人が多い。

しかしだ。この道、一つの「農」の価値観の典型である。汚いものなので詳しく撮ってないんだけど、この写真のアスファルトの道の各所に砂というか、乾いた土みたいな汚れがあるのがわかりますでしょうか。これね、全部ウ○コです。ウェットなウ○コが風化しているんですね。当然新しいモノもある。至るところウ○コなのだ。
これ、私道だよな、多分。

となるとこうなる。
Img_0449
役所で配ってるやつですね。これが全ての電柱に貼ってある。

Img_0446
なんか、一言つけたくなるらしい。「みんなの目はみています」。そうですね、衆目という言葉がありますですね。冷静に指摘をしているですね。

Img_0447
でもあまり効果がないので、もう一言加えたくなる。今度は「良識」を持ちだしてみる。人間として大切なことですね。

Img_0445
地主自作看板はちょっと感情的。しかし効果はない。

Img_0448
そして爆発!

これ初めは大きな文字で一気に書いたんだと思うけど、書き終わっても気持ちが納まらなかったんだろうね。余白が許せない。もっと言いたいことがあるってんで、こちょこちょ書き加えている。ここは犬の便所ではないのだ。そうなのだ。

そんな地主の気持ちを全く察することなく、今日もたくさんの犬連れがこの道を散歩している。
私はとてもじゃないですが、この道を「はな」と歩く度胸は持ち合わせていない。

それでもみんなへーきでこの道を歩く。

恐るべし。

「とーちゃんなんか、この前ウ○コ手でつかんでたよねー♪」
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コメント

放置う○ちはワタシのブログのコミュティでもしばしば話題になります。前回の閣下の記事は「最近の若いもんは~」でしたが、放置う○ちの場合はどちらかというとご年配の方の方が多いような…そして閣下のおっしゃるとおり、地元に昔から根付いている方がさらに多いような気がします。ワタシも黒柴飼いの地元のおばさまが閣下の目撃した状況と同じことを目の前でしたときに、同じ黒柴飼いとして悲しくなった。それまで黒柴について楽しく語っていたのにいきなりどん引き!…でもある程度お年がいったかたの意識改革は若者より難しいものです。世代交代(わ~!やさしい言い方)を待つ他ないですね。そのかわり次世代(私たちのkids世代)にはそーゆーことはいけないことだとしっかり教えましょ!

>>AMAOさん

道徳とかルール以前に、「ウ○コがあったらイヤでしょ」という簡単な話が想像できないのかなぁと思います。
別にいい子ぶってるわけじゃないんですけど。
戦争終わった後の世代の個人主義的な価値観というのがこの国を決定的にダメにしてしまったのですよ。


投稿: AMAO | 2009年3月17日 (火) 03時38分

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