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2008年9月10日 (水)

飼い主の傲慢さ

地方によっても違うと思いますが、今年の夏はひたすら雷雨。毎日夕方になるとどこかで大雨警報やら洪水警報が発せられる。
「はな」は日中は外にいてもらっている。
夕方に買い物などに出かけているときなどに降られると慌てて「はな」を家に入れるために帰ったりしていた。
しかしあれですね。
犬の毛って結構水をはじくんですね。あまり濡れない。肢をちょこちょこと拭いてやればいいので、けっこう楽だったりする。こういう乱暴な扱いを受けているので、意外と「はな」は雷の音を怖がらない。

なんにしても犬というのは不憫なもので、常に「つながれる」宿命からは逃れられない。
飼い主からするとこの「つなげて」しまうことに若干の罪悪感がある。好きな場所を自由に駆け回ることができる方が犬にとって楽しいに決まっている。
それでも犬をつなぐのは事故と逃亡を防止したいからだ。
飼い主には犬の人生(?)を拘束している、自由を奪っているという良心の呵責が常につきまとっている。
だからこそ、その不自由さの中で犬には幸せになってほしいと思っているし、いろいろと気を使う。それだけに思うとおりにいかないと焦ったり、腹が立ったりする。
いずれにしても犬にとっては迷惑な話なのかもしれない。

二週間ほど前、実家に「はな」を連れていった。
私がやってはダメだと言っているのに、母親はから揚げを手で細かくちぎり「はな」に何度も与えていた。おかげで早くもその後のウ○チが柔らかくなる。
母親は犬が好きなようである。自分の子供のときの話をし始めた。
「私もね、子供の頃ね。二頭くらい飼ったことがあんのよ。」
部屋の絨毯に「はな」がおしっこをしても母親は笑っていた。
「初めはね。近所で手のひらに乗るくらいの犬を貰ったのよ。それがさ、アタシもなんにも知らないもんだからねぇ。」
ほうほう。
「なんか臭かったからね。家に帰ってそのまま洗ったのよ。」
はぁ。
「そしたらね。エサやっても全然食べなくてね。」
・・・。
「そのまま、死んじゃったわ。」
滅茶苦茶である。洗ったのが原因なのか、小さすぎて離乳期を迎えていなかったのか。いずれにしても今だったらあり得ない話だ。
ちなみに母親は昭和11年生まれ。当年73歳である。
「二匹目はね。なんだろ、スピッツと何かの雑種やねぇ。結構かわいい子だったんだけどね。庭につないでいたのが突然いなくなってね。まぁ、あのころは戦争が終わってゴタゴタしてたときだから、今考えると誰か持ってっちゃったんだと思うんだけどね。近所の子供集めてね。隣の町まで何日も探し回ったことがあったよ。」
といいながら、ダメだっつってんのに「はな」の口にから揚げを押し込んでやってる。

ドッグフードが最適だという。栄養価のバランスを素人判断でやるのは無理だと。
人間の食べているものはあげるなとも言う。身体に良くない。序列がわからなくなる。人間の食べ物をもっと欲しがるようになる。
私は「はな」としつけレッスンを受けている。そうした方が「はな」と良い関係が築けると思っているからだ。
でも、そのどれもが母親の時代にはない考えだ。
私が母親の話を聞いて「あり得ない」と思っていたように、母親には私の話がまったく理解できなかったようだ。
母親は仔犬が欲しがっていれば、何の躊躇もせずにから揚げを与える。彼女にとって犬をかわいがるとはそういうことで、与えるなという考えこそ理解できない。
犬はその辺から貰ってくるもので、二十万も三十万もの金を払って買ってくるものではないし、犬が水色のシートにおしっこをするのだって不自然に思っている。部屋に入れておけば絨毯におしっこをするは当たり前なのだ。
「まぁ、アタシはよくわからないからねぇ」
と言う言葉にちょっとした何かが混じっているような気がした。
自分は二匹の犬と不幸せな形で別れたのだ。
大人になった息子が、お金と引き換えに犬を手にいれ、まぁ、その辺に転がってるようなウンチクをたれる。
私は少し調子に乗っていたのかもしれない。

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Danball

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